神田の夜は更けてダメ妻炸裂

2010年01月01日

2010年のはじまり

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元旦は、大荒れ。やっちゃんは朝から雪かきだ。雑煮を食べ金粉の入った日本酒を一口だけ飲む。日程は慌ただしいけれど正月気分は少し味わえた。
親に車で函館駅まで送ってもらい、スーパー白鳥に乗って出発。列車はかなり遅れたり運休が出たりしていた。

わたしは、青函トンネルを通ると眠くなる。ひと眠りして起きるとやっちゃんは本を読んでいた。昼食にママが作ってくれた混ぜご飯おにぎりを食べる。(明日の朝のぶんまで作ってもらったのだ)
特急はもう、40分以上遅れていて、乗り継ぎの新幹線は絶望的。八戸に着く少し前に車掌からアナウンスがあって、新幹線乗り継ぎの方は、臨時の新幹線の7号車8号車付近に向かってくださいとのこと。何だかみんな一斉に走り出した。ハッと気づく。これは、席取り競争の始まりだということに!!何とか2人分の席は確保。どんどん席が埋まっていき、通路も人でひしめき合う。

こういう時に座っていると、何だか気が気じゃない。自由にくつろげない気分だ。わたしたちは3人掛けの席だったのだけど、夫婦がやって来て、奥さんはわたしの横に座った。旦那さんは切符を見てぶつぶつ文句を言っている。「こんなんだったら、指定席分を払い戻してもらうぞ!」
どうしたらいいんだろう・・・としばらく考えたが、肘掛を上げて、ぎゅうぎゅう詰めにして旦那さんにも腰掛けてもらうことを思いついた。
「ああ、すみません!」と、旦那さんも少し怒りが収まったのでほっとする。

夕方になり、あー何かお腹すいたねー、おにぎり食べようか・・・となった時にやっと気づいた。何と、おにぎりの入った袋をそっくりそのまま特急に忘れて来てしまったのだ・・・。慌てたのが良くなかった。
わたしたちは、出掛けると結構こういうことをやらかす。おおごとにはならなくて済むのだけどいつでも珍道中だ。仕方ないのでお菓子など食べて過ごす。
盛岡も過ぎると結構人が少なくなって空席も多くなった。
すると今度はやっちゃんが、デッキで不安そうに立っている外国人を発見。「あの人たち、座っていいのかわかんないんじゃないか?日本人でさえ、わけわかってなかったもんねー」なんて言うので、わたしは、何だか彼らが気の毒になってきた。そしてふと、イギリスの列車の中で、急な変更があって乗り換え駅が変わった時に、近くの席に座っていたイギリス人が「どこまで行くの?それなら乗り換えは・・・」と丁寧に教えてくれたことを思い出した。アナウンスがよく聞き取れなかったわたしはその心遣いがとてもとてもうれしかったのだ。
それで「よし」と勇気を振り絞り、彼らのもとへ行き、「席に座ってもいいんですよ。こことか、こことか、空いてるとこに」と言った。「あ、席座ってもいいの?」と言い、外国人はほっとしたように席に座った。それを見届けてわたしは自分の席に戻った。
そして、英語で何かを伝えた時にいつも思うのだけど、ああ、もっとこう言えば良かったんだ・・・と反省。
「もし仙台で、指定券を持ってる人がこの席に来たら、他のあいてる席に移動しなければならないのですが」と伝えたほうが良かったのだ、と。何度も何度も考えてしまった。
外国語を話すことは楽しいことだけど、自分のできなさ加減にいつも自己嫌悪になる。

何だかいろんなことがあってやっと東京駅に着き、中央線に乗って帰る。街のざわめき、とか、電車が出発するホームのメロディとか、雪のない乾いた地面とか、そういうあれこれがすっかり自分の生活に沁み込んでいたことを感じた。
何でホッとするんだろう。
家の近くのいつものコンビニでどんべいを買って帰った。


gofuchudiary at 23:59│Comments(2)TrackBack(0) 日々 

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この記事へのコメント

1. Posted by シマ   2010年01月02日 12:09
特急にママのつくってくれたおにぎりを忘れてきた・・・のくだりで新年からちょっと泣けるわウォーンウォーン
2. Posted by みったん   2010年01月02日 12:17
5 シマさん
マジ?!泣けるような話じゃないよ
ドジ話だよ
アハハー
ママ「いつもより、ちょっと美味しくなかったから、いいんじゃない?」だって。

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