眠れぬ夜のために・・・酒はすべてを癒せない

2009年09月24日

草むらでタコライス

実は、昨夜は眠れず、新聞配達の音も聞いてご飯が炊けた音も聞いて、それでも布団の中でじっとしていた。もう朝だ。気がつくとうとうと、すると金縛り。叫ぶ、ほどける。やっちゃんが6時に起きだす。私は、眠ったばかりですぐに起き上がれず、「弁当つくらない」と言ってパタリ。1時間ほどの睡眠だったようだ。弁当を作る時間はなかったが、おにぎりだけ作った。そして今日は、やっちゃんを見送った後も寝床に戻らない。何だか、眠りたくない気分。
 午前中は、何となくだらだらと横になって本を眺めたり(腰を据えて読むとでもなしに、ぼんやりと)、テレビを見てみたり、だけど空は青いし、私の気分はすぐれないので、思い切って歩いてどこかへ行こうと思った。家に居ることに気が滅入るようだ。
 そうだ、図書館に行こう!そう思うと少し気分も上がって来た。図書館へと向かう道の途中でちょうどそのへんの会社のお昼休み。お弁当の移動販売が並んでいる。ちょうど12時だし、私もここでお昼をとることにした。

090924_121551

 タコライス。とても久しぶりに草むらに座って食べた。ミツバチが懸命にシロツメクサの蜜を吸ってまわってる。その姿がとてもかわいい。
 他の人たちは、スーツとかでみんなで座ってたり、ベンチに腰掛けてたりする。みんな、仕事で嫌な思いをしたり、飲み会で大笑いしたり、好きになったり失恋したりとか、いろいろあるんだろうなー、なんて勝手に想像する。
 私は何だか一匹狼の自由人のようだ。
090924_124626

食べ終わってからベンチに座りなおし、しばらく本を読む。夏目漱石を噛みしめながらじっくりと。風に揺れて時々銀杏の実がポトンと落ちてくる。
 私は何だかゆったりと清々しい気分になり始めた。
 そして移動。また歩く。図書館まで。何だか音楽に乗せて軽快に歩いた。図書館の前まで来て、何だか様子が変だと気づく・・・・人が少ない。

090924_134917

何と、今日は休館日でした・・・・。図書館前の池の水を眺めてしばし物思いにふける。そのあと、駅前に行き、あてもなくぶらぶらと歩きまわる。どこまでもどこまでも歩いてみたい気がしてくる。
 少し疲れて、どこかお茶する店を探しているのだけど、本当に入りたいか?と自分に問えば、そうでもない、という感じで、結局駅の中にあるジューススタンドでカシス黒酢を飲んだ。私、何をやってるんだろうなー。
 帰りはバスで。100円のバス。一番後ろに座った子どもがギャンギャン泣く。お母さんは周囲を気にするでもない。小さいバスの車内にパンパンに充満した「哀しみ」だ。
 そして私の後ろに座っていたおばさんは、買い物をしてきたものをガサガサゴソゴソ・・・とそれをしつこくずっとやっている。そのあとは、ゲホゲホゲホゲホと咳き込んでみたり、あーあ、とデカイあくびをしてみたり、私は、何だかものすごく嫌な気分になってきてしまった。何でもないときは気にならないはずなのに、ものすごく敏感になっている。他人に対しては鈍感である、その態度に。ともすれば、ぐつぐつと煮えたぎってくるような怒りを感じてしまう。心拍数が上がる。
 あー、だめだ。こんなんじゃ自分がだめになってしまう。と思いなおす。苦しい。そしてipodを取り出して音楽を自分の頭の中にガンガンに鳴らした。何曲目かにCOLDPLAYの「In my place」が流れてきて、私は、急にこみ上げてくるものを止められなくなってしまった。やさしい音に、撫でられた。
 バスの中なのに、ツーっと涙が頬を伝っていく。バスを降りてから家まで歩く間も、泣きながら早歩きをした。帰ってきたら、札幌の友達からモノクロの「昔の函館」(たぶん朝市)のポストカードが届いていて、それを見てまた号泣。家の中に入ってからわんわん泣いてしまった。あのバスの中の子どものように。そして吐きそうになった。でも、さっき飲んだカシスを思い出し真っ赤なのを吐くのは気持ち悪いのでぐっとこらえた。何か、私、もしかしてやばいのか?実は精神的に追い詰められているのか・・・。全部この脳味噌のせいだ。
 今、ストレイテナーを聴きつつこれを書いている。 しっかりしろ!私。

gofuchudiary at 16:35│Comments(0)TrackBack(0) お出かけ 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
眠れぬ夜のために・・・酒はすべてを癒せない