冬至満喫『不思議ちゃん』

2007年12月23日

満ちる

 陽射しの加減や、かかっている音楽で自分が何処の、どの時期にいるのかわからない瞬間がある。実際にはわからないわけではない。ただ、懐かしさと温かさに満ちていくような時間。浮かぶのは断片的で風景のような感情。3歳くらいに見た完璧な色の青空であったり、中学の制服を着たアタシが白い息を吐きながら歩く真冬の雪道であったり、東京の華やぐ大きな通りに面したビルの一室であったり、札幌のマンションのバスルームのラジオから流れる近未来的な音楽であったりもする。寒い、部屋の中はすごく暖かい。クリスマスが近づく街の雰囲気(嫌いではない)、高台の珈琲屋。車で遠くに行く。海を見る。山から街を見下ろす。外国の風景。茶色い街並み。生まれた街、魚、スキー、笑顔の人たち。高校生のアタシの夏休み。夜から朝になる色、、、
 視点はくるくる変わり続ける。あくまでも風景の形をした感情だから。そこからストーリーが始まるわけでもなく、ただ感じるだけだ。そして、ああアタシが今居るのはココ。そして、ココに居ることが正しい、ココに居たいのだと、何か悟ったような気持ちになる。それは筋道が決まっていてちゃんとその通りに移動をしているかのような感覚だ。年表の上を歩いているみたいだ。避けようのないいくつもの困難と、かけがえのない喜び、人や動物たちとの出会いや別れ、そんなのも全部生まれた瞬間にアタシに与えられていたものなのだという気がしてくる。
すると心から曇りがなくなって、どんどん澄んでいき、浄化される。宿題(会社から持ち込んだ仕事)の手を止めて、ソファに横になる。何だかものすごく急に眠たくなってきた。そして1時間くらい眠った。夢の中で、アタシはソファについているクッションを探していた。しかも何故か空港で。
すると聡明そうな女性がそのクッションと全く同じ生地で出来た同じような形のクッションを荷物として持ち歩いていた。アタシは勇気を出して話し掛ける。「変なこと聞いていいですか?」と。彼女は「変なことでも、1日くらい飛行機遅らせても大丈夫だからいいですよ。」と言った。そしてアタシはクッションを探していることを伝えた。そしてこのクッションがアタシが探しているのにそっくりだということも。
すると彼女は笑って、「これは私の手作りなんですよ!」と。「甥っ子のために作ったんですよ。」と言われひっくり返して見てみると、確かにそこには、ウルトラマンだか何だかそういった子供が好きなキャラクターが書かれていた。そして形も全く別のものになっていた。
 目が覚めてから、この夢の意味を考えてみたがよくわからなかった。

とにかく、今わかるのは仕事を再開しなければならないってことだけだ。
どんどん追いつめられてま?す!
テスト勉強をするのに、落ち着かないと言って机の周りを片付けたら部屋全体も片付け始める人みたいに焦りと逃避に満ちています。

at 15:47│Comments(2) スピリチュアル 

この記事へのコメント

1. Posted by けいご   2007年12月24日 00:58
不思議な文章。でもおもろかったよ。
HAPPY X'MAS!
2. Posted by チカコ   2007年12月24日 13:01
けいごさん
どうもありがとう!私はよく、こんな体験をします。
日常の中で、時間と空間が絡み合うみたな一瞬を。
よいクリスマスを!

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
冬至満喫『不思議ちゃん』