2007年11月

2007年11月29日

『西瓜糖の日々』R・ブローティガン、ほか最近読んだ本について

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R・ブローティガンの『西瓜糖の日々』を読んだ。以前、小川洋子がオススメしていた本で、何ヶ月も前に購入していたのだが、本棚で待機していた本。
本は、読むべき時に読まれるのが1番。
そして、そのタイミングがやって来たようだ。
読み始めは、この西瓜糖の世界がいまいちわからず、入り込みにくかった。
理解するのに時間がかかり、4,5ページ読んでは初めのページに戻り・・・を繰り返し、何度も最初から読んだ。
するとこの詩的な文章に惹き込まれていくのがわかる。
そこからは、時間が空けばすぐ開きたくなる、あの感じ!何かやってても、あーもう少ししたら、読もうーー!っていうあの感じ!
すっかりはまってしまった。
ぼんやりした世界。そこで起こる鮮明な出来事。
これはこれは、最近の自分の読書傾向にはない世界観だった。
小川洋子といえば、先日やった1日バイト中(誰も客が来ないモデルルームの前で9時間ひたすら読書)、『寡黙な死骸 みだらな弔い』を読んだ。
これまた、独特。冷静でグロテスクな世界が広がっていた。短篇集かと思いきや、1つずつがどこかで繋がって全体を表す。こういう手法はほかの小説でもあるけれど、今日はここまで、あとでまた。っていうのがなかなか出来ない。案の定一気読み。
その他、以下の3冊読了↓


■『土を喰う日々―わが精進十二ヵ月』水上勉(新潮社文庫)
少年時代に京都の禅寺で覚えた精進料理を月ごとに紹介。
季節ごとの野菜とか、素材の味を活かすこと、山のこと、読んでると今食べてるものの脂っこさなどを見直す気持ちになる。
自然の食べ物とともに生きることを考えさせられた。

■『東京に原発を!』広瀬隆(集英社文庫)
そんなに安全で便利だというなら東京に作ればいいじゃないか!
過疎地の人は死んでもいいってことか!?っていう原発について、人類の安全とエネルギーについて書かれた本。わかりやすく、原発のしくみが知れる。そして、もっともっと怖くなる。

■『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方―エコとピースのオルタナティブ 』田中優(合同出版)
田中優さんって本当すごいよなー。
何がすごいって、理論だけじゃなく、ちゃんとそれを実践した暮らしをしているところ。こういう行動力がある人間が増えれば、世の中がらっと変わるだろうな。
この本は、ミスチルの桜井さんも推薦!
温暖化とか、環境のこと、エネルギーのこと、貧困、戦争・・・そういった世界の問題を知る、そしてそれを目の前にして私たちに何ができるか・・・考えて実行するヒントになる。超オススメ本!!
こういうのを学校の教科書にしてほしいなぁーと思う。

at 20:49|PermalinkComments(0)  

2007年11月26日

掃除

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休日は、おそうじ!
エライっ!

at 12:21|PermalinkComments(0)

2007年11月25日

「しっているを、している人へ。」

ラコステさんがおしえてくれたCM
(公共広告機構)
「しっているを、している人へ。」


at 00:10|PermalinkComments(0) 地球 

2007年11月22日

核について

最近、夕方のニュースを見ててむかむか。
「NUMO(ニューモ)」のCM。ニューモって何かというと「原子力発電環境整備機構」の略称で、要するに原子力発電で生まれた使用済み核燃料処分(地層深くに埋めるらしい)の実施主体として設立されたらしいんだ。
なんかさーあんな、モグラのかわいいキャラクターとかわいい女優さん(名前知らない)を使って爽やかに最終処分の候補地を探してるけどさ、要するに危険な「核のゴミ」を埋めるって話だよ??
あんな爽やかにはいかんでしょう?と思うんだが。
アタシがこないだ見た『六ヶ所村ラプソディー』っていう映画がまさに、使用済核燃料再処理工場で、これが青森県の下北半島、六ヶ所村という過疎地にある。今は、放射能出しながら試験運転中で、来年の2月には本稼動してしまうかもしれないのだ。そこに住む人やそれに危機感を抱く人、そして推進派の人・・・いろんな模様が渦巻くドキュメンタリー映画だ。
再処理工場には、国内外から原発で使い終わった高レベル放射性廃棄物が集められる。それを処理するうちに放出する放射能は、原発の300倍とも言われている。

原発って言っても何が危険かわからなければピンとこない。
まず原子力発電っていうのはウランを燃やしてその熱を利用してエネルギーとしている。ただウランは希少資源でいずれなくなる。それの代わりに利用されるのが「プルトニウム」という物質。ウランを燃やすと「死の灰」という核分裂の生成物が出来上がる。ヒロシマに降ったアレだ。
その「死の灰」の中に数%の割合で「プルトニウム」ができる。
これが、原子炉で燃える元素になる。
プルトニウムは人類が遭遇したもっとも強い毒物といわれていて、致死量は100万分の1グラム。
角砂糖5個分で日本国民全員殺せる威力っていうんだから、ちょっとちょっとちょっと!半端じゃないよ。
それがだよ!この工場が稼動すれば年間8トンもプルトニウムが作られるんだってよ。
もし、大地震とかがきたら?
地震がなくたって、ちょっとずつ放射能は洩れ続けて、それによって癌や白血病、奇形児(胎児や子どもにもっとも強く反応が出る)が増えることも予想されてる。
現にイギリスのセラフィールドの再処理工場が事故を起こし、周辺で子どもの白血病が増えて閉鎖に追い込まれたという事実もある。
もちろん、都合悪いことは隠してるから子どもの白血病が再処理工場と関係ある!って気づく人はごくわずか。
今も私たちには知らされてないけど、こんな大きな計画がはじまろうとしてるわけです。何の断りもなしに。
日本原燃(運営する東京電力やらなにやら電力会社の合併企業)は、「安全」を強調しますが、そんなの信じられるわけがない。
しかも六ヶ所村という過疎地に作るのは、やっぱり危険だからじゃないのかな?
そんなに安全なら東京でもいいはずだし。
何かあったときに、犠牲者はなるべく少なくってことじゃん、結局・・・。

日本はさー、唯一の被爆国じゃないの?
核の怖さを1番よく知ってる国民じゃないの?もう嫌なんじゃないの?
それなのに、原爆の何万倍、何100倍の死の灰をせっせと作って、金のためだけに奔走していいのかな?
そりゃあたしたち、エネルギー使いすぎ。それを改めなきゃいけない。
けど、こんな自殺行為、というか、子孫にこんなゴミ背負わせるのかよ!
あたしら死んだあとも、子どもや孫たちは核を背負って生きてくのよ。
しかも、ずるいよね。
「原子力はCo2をほとんど排出しません」とかって宣伝して。
温暖化を食い止めるには、原子力!!みたいなイメージで。ずるいずるい!!
素直な人は信じちゃうじゃん!
原発稼動させるまでに、ウラン採掘から輸送費から原発建設から、そこまででいったいいくらCo2出してると思ってるんだYO!
それにCo2なんて目じゃない、毒物放出してさ。

ってわけで、うちでは切り替え式のコンセント買いました。それで使ってない電気は元から断って待機電力を削減。
いずれは風力発電とかで暮らしたい。これからは自然エネルギーしかないよ。
原発作らないで、自然エネルギー開発にお金を注いでほしい!
結局は、国が悪いんだけどね。
こんだけエネルギーを使う世の中になって、確かに便利になった。
今までは、携帯もパソコンもなかった。もっと前ならテレビもなかったんだからね。
でも、何か変だよね。みんな心病んでる。
幸せそうじゃない人がいっぱい。
人間の目的って幸せの探求じゃない?突き詰めたら。
だから、便利な世の中にしようってここまで頑張ってきたんじゃない?
でも、今やってることは破滅へ向かうこと。
人間の染色体を全部バラバラに破壊して、新しい細胞も生まれなくさせるようなものを扱って電気を起こして、そこまでして裕福を追求して、その先には何があるんだ?
チェルノブイリ原発事故のあとの100万人の奇形児のことはあまり伝えられていない。それもまた不都合な真実であるからだ。
あたしたちは、今、選択を迫られている。
ちゃんと目を見開いて、ダメなことにはNO!を突きつけなきゃ。
知らない間におっそろしい話がどんどん進んじゃいますよ!

参考資料:日本を滅ぼす原発大災害(風媒社)

at 21:07|PermalinkComments(2) 地球 

2007年11月20日

秋の夜長とはこんな夜

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今夜は夫が仕事なのでひとり。私は久々の仕事(毎週そう思う)で、ちょっとだけ疲れた身体をアロマオイル入りの風呂でゆっくり温めて、もはや寝室へ移動。いい香りのキャンドルでリラックス。ハーブティーもいれた。あとはCOLDPLAYでも聴きながら本を読んでゴロゴロしよう。
アンダーワールドの一番新しいの聴こうと思ったら、DVDしか見当たらない!
え?それともこれがCDなのか?夫のCDなんだけど。プレイヤーに入れて壊れたらいやなのでやめた。最近の事情はわかりません。

あーこの感じ!
一人暮らし(ワンルーム!)の夜の雰囲気だ。
なんか懐かしい…。

私って、何かの真っ直中で生活している間にも「この雰囲気、この感じ、あと数年したらきっと懐かしく思い出すんだろうなー」と、何年か後の懐かしさまで考える。というか浮かぶ。
思い出した時に、何気ない空気でもそれが大好きで、そんなふうに過ごせて良かった!と思える暮らしがしたい。すると毎日が大切なことだらけだ。
携帯投稿にしては長々と書いちゃったな。

新書(チェルノブイリ報告)を持ってきたが、村上春樹でも読みたい気分になってきたわ。
10代の頃から読んで、今は30代になった。私の春樹歴もなかなかのもんです。夫にはかないませんが(超コレクター。春樹とつくものは何でも持ってます)。
私は今だに好きなのは、「風の歌を聴け」?「ダンス・ダンス・ダンス」のシリーズだな?。ここらへんは何度も読み直した。普段、小説は1回しか読まない派なのに私。だって、その時間で他の未知の本を読みたいじゃん。生きてる間に読める本は限られてるしね。
あー来年こそは読んだ本をきっちりメモして、感想も少し書こう!
ただ読み捨てて(記憶からも消えて)いくのはもったいないもんね。

携帯投稿にしては快挙だ!
じゃあそろそろおわり!

at 20:48|PermalinkComments(0)